2025.09.01お知らせ
月刊『母子保健』に、国立成育医療研究センター形成外科診療部長の彦坂信医師による「赤ちゃんの頭の形」と題する記事が掲載されました。
※月刊『母子保健』2025年8月号「乳幼児の脳と頭」(発行:公益財団法人母子衛生研究会)
記事の中では、赤ちゃんの頭の変形についての基本的な医学的情報や、治療の要点、また一般の方や医療従事者が注意すべきポイントが記されています。
「赤ちゃんの頭の変形の多くは、向き癖などで生じる変形性斜頭症・短頭症です。軽症例では成長とともに自然に改善します。日常生活で向きを変えたり、うつぶせ遊び(tummy time)を取り入れることが予防や改善につながります。重症例ではヘルメット治療が検討されます。変形性斜頭症・短頭症の症状の主体は頭の変形であり、歯並びや頭痛、姿勢の乱れなどとの関連は証明されていません。一方、まれに認められる頭蓋縫合早期癒合症では、頭の変形の改善や脳の正常な発育のために手術が必要となります。心配な場合は早めに専門医へ相談してください。」
